ある種同意。

よそさまのチーム事情についてではありますが、色々納得させられるコラム。

 サッカークラブは、いろいろなファンの「愛」で支えられています。「金」ではありません。誰も関心を持たないようなクラブだったら、スポンサーだって付きませんよ。金の切れ目が縁の切れ目と言いますが、サッカークラブの場合は愛の切れ目が金の切れ目なのです。サッカーはビジネスではありませんが、無理矢理ビジネス寄りの言い方をするなら、ファンの「愛」に報いるためのサービス業ということになるでしょうか。

 ここで「スタイル」が問題になります。「結果」が出ればファンは喜びますが、それは約束できないものです。勝負事ですから。目標は必要ですが、例えば「11位」という目標を達成したとしてファンは喜ぶでしょうか。「結果」はプレーした結果にすぎない。どうプレーした結果なのかが重要です。そもそも「強いからジェフが好き」というファンはどれぐらいいるのでしょう。昨季は降格しそうに弱かったけど、お客さんが減ったわけではない。

「ジェフのファン」も「サッカーのファン」になっていきます。逆のケースも含めて、チーム愛とサッカー愛は重なっていくわけです。そこでクラブは、「いいサッカーを見せる」という形でファンに応えていく必要がある。「いいサッカー」が何かは意見が分かれるかもしれません。なので、「スタイル」と呼ぶことにします。
西部謙司「犬の生活 特別編」(7/30)

オシムに率いられてナビスコ取った、一度も2部に降格してない名門クラブ」だから言えるだろうというようなところも結構あるわけですが。それでもやっぱりウチの状況と併せて考えられるところもいろいろあるんだと思うなあ。

地域にサッカークラブの文化が根付くってことは、郷土愛を全面に押し出して「県民なら来い」って形にすることではないよねえ。サッカーはどこ行っちゃったの?って話になる。

「強いからモンテが好き」って層、去年の終わりから今年の初めは結構いたと思うんだ。「強い」っていうのは語弊があるか、「昇格したから」ということで。勿論、それはきっかけとして望みうる最高のイベントで、じゃあ問題はそこからどうやって「チーム愛とサッカー愛」を重ねていくか、になるわけで。

「スタイル」というと、どうしてもバルサとかアーセナルとかそういう華麗なパスサッカーをイメージしてしまいがちですが、自分が今思い出しているのは必ずしもそうではなく。CLの準決勝、カンプノウチェルシーがドン引きして引き分けに持ち込んだ1stregで、ベップが「アンチフットボールじゃねえかゴルァ」と挑発したことがあったと思いますが、そういうのを聞いて、バルサファンもチェルシーファンもニヤリとしたと思うんだよね。そういう「スタイル」がうらやましいなあと思います。

クラブを介してにみんなが幸せになるということは、全員フロント目線で集客についてビジネスライクに考えるということではないよねえ。今年になって、よそのクラブで活躍する大島やレアンや勇人を見て、ああ、ウチのクラブもそれなりに歴史を積み重ねてきたよなと改めて思いつつ、そういう話を町の食堂のおばちゃんとかとできたら鼻血もんだなあと思いましたことですよ。以上、なつやすみの日記でした。