お疲れさまでしたy.niinoさん

広報ブログ「モンテディオ・ハート」、今年最終更新と担当変更のお知らせ

サッカーチームの自己表現、アウトプットにはいろんな形がある。勿論、ピッチ上で行われるゲームがその一番大きなもので、それを充実させることがチーム運営の至上命題ではある。けれど、それは時にピッチの上だけでは難しくて、時にはすれ違いだって起きることで。

どんなにか待ち望んだ勝利の後、潰れた心でスタジアムを後にした夜。
おそらく、同じ思いでそこにいるのに、フェンス一枚隔てただけで、両者の思いがかけ離れてしまっているやりきれなさ。私はその晩は喜ぶことは出来ませんでした。
(「モンテディオ・ハートを綴るまえに・・・」2006年04月21日)


そういうとき、どれだけここの文章が、多くのサポーター、ファンの支えになってくれたことか。凄く好きだったページでした。

niinoさんがこのクラブにとってどんな存在なのか、他の(特に、ビッグクラブの)サポーターには、とても想像がつかないんじゃないかと思う。スタジアムに足を運ぶ人の大多数が「あ、niinoさんいるいる」なんて気付いてて、練習では見学にきたサポと普通に話し込んでるし。とにかくもう全然広報っぽくない。文章も広報っぽくないもんだから、一度はサポに対して選手を擁護するようなコメントを出して全方位的につっこまれたことだってあったけど、けど、それだって、決して自己弁護やポジショントークなんかではないことを、みんな分かりすぎるくらい分かっていたわけで。

カメラ越しに交わされた選手との会話が、息づかいまで伝わってくるような記事もたくさんあって。クラブを見る眼の優しさが隠しようもなく溢れ出る文章につられて、それまで行こうという気なんてさらさらなかった練習見学にはじめて出かけたのは、今年の春でした。石井元クラブハウス管理人の退職にあたって綴られた文章のなんて優しくてあったかいこと。お嫁さんとおじいさんの会話でしょうこれ。

「ずっといてほしい。」
今日、勝くんがぽつりと言いました。
ここを離れたら、介護の資格を取りに通うのだそうな。
石井さんらしいなと思いながらも、
介護って、される方だべなと突っ込むと、
「んだよなぁ」
とさびしそうに笑いました。
別れはシーズン末に、たくさんたくさんしたのに。
(「Mr.Club House」2007年03月28日)

こんな文章は、絶対に他のクラブの広報ブログには載らないし、そして、そういう暖かさがなんともウチっぽくて好きでした。そういう意味で、ホントに、文字通り「モンテディオ・ハート」として、niinoさんの文章を読んでいたのだと思います。
実は、一度niinoさんには個人的に(仕事で)お世話になったことがあって、そのときも、ブログから伝わるのと同じ親切さや熱心さに助けて頂いたのでした。

せっかくのブログです。これまで以上にチームのこと、それからクラブのこと、伝えていくのが私の役目かなと思っています。  
4月21日 ブログと格闘しながら・・・。何度も消えてしまいまして・・・(涙)
(「モンテディオ・ハートを綴るまえに・・・」2006年04月21日)

きっと、気楽に見ているこっちからは想像のつかないようなご苦労もたくさんあったことと思います。コンピュータにはもう慣れられましたでしょうか。長い間、モニターのこっちから、楽しませて頂いておりました。ありがとうございました。こんな片隅のブログをご覧になっていらっしゃらないと思いますが、やっぱりどこかでお礼とお疲れ様を申し上げたくて、エントリ。