3年間でしたねえ

コバさんは辞めるのかなあ

辞めるわなあそれは。
でも、すごい監督だったよねえ。
ぶれることがなくて、立ち居振る舞いしっかりしていて、なんというかちゃんと大人だった。多分チームで一番大人だったよねえ。
感情に流れる人は、そりゃ一時的に人気は集めるかも知れないけど、でも、そういう人が中心になった組織がいつまでも上手くいくことなどありはしない。
コーチングスタッフで言えばチョウさんいなくなったのは相当厳しかったんだろうけど、でも、どんなときでもちゃんと大人であったコバさんは間違いなくクラブの柱だったと思います。

就任から4年

コバさんの初戦(vs鳥栖)のメンバーをちょっと思い出してみましょうか。

――――清水――――
宮本―レオー章吾―石川
北村ー渡辺ー宮崎ー宮沢
―リチェーリー豊田――
sub:遠藤、石井、財前、健太郎、長谷川

ああ、懐かしい。現鳥栖スーパーエースおるで!あれ、なんで勝おらんの?

ターニングポイントはやっぱり去年の年末だった

両サイドみても分かるように、この4年は、この出発点をあくまでベースに、入れ替えるもの入れ替えつつ当然のことながら抜かれるもの抜かれて、それどもまあいろいろとやりくりしてきたわけじゃないですか。
でも、実は去年だけ異質な年で、田代と増田を中心のチームにゴリッと舵を「J1仕様」に切ったんですよね。増田システムとも言われた4-3-3を導入したりして、リスクを冒さないサイドアタック一辺倒から脱却しようと。
監督はどう思ってたんだろう。年齢的にも、田代は五分五分として、増田が残ると思ってたのかな?それとも、たとえ増田がいなくなっても、このカテゴリにいる限りはこっちに舵取りしないといかんと思ってたんだろうか。今振り返っても、本当に去年の中盤はいいフットボール、見てて楽しいフットボールだった。でも、やっぱりそれは人がいないと続かないフットボールでもあったわけで。
鹿島からのレンタルふたりを引き止められなかった時点で、道は二つあったんですよね。もう一回ベースに戻るか、それとも新たな方向性を追求し続けるか。そしてこのクラブは後者を選んだ。おそらくは、ヤバくなったらベースに戻るつもりで(確かに、去年の厳しい時期も3ラインに戻っていた)。
多分この時点で、コバさんを含む強化担当は、限られた予算の中で、どうやってこのカテゴリ仕様の攻撃を組み立てるか、に頭がいっぱいだったんだろうなあ。その証拠に、開幕からフィードの上手いGKを先発で使い、新人も徹底して攻撃的選手に絞って獲得している。確かに、いつまでも守備専のスタイルでは、いつか持ちこたえられなくなって決壊する時がくるのは目に見えていたのだし。
でも、残念ながら、本当に残念ながら、新しい方向も、ベースのスタイルも、同時に決壊してしまったのが、今年だったんだなあ、と思うわけです。今年はホントに、全然粘り強くなかった。特に、先制点とられちゃったら、えっ?というくらいにあっさりボールにアタックに出て、振り切られて、の繰り返しで、そういうのをアリバイプレーとまではいわないけれども、我慢してリトリートしてディレイさせて最後のところで体張る、というスタイルはみんな忘れてしまったんだろうか。見ていて本当に悔しかったですよ。

でも、そういうのは結果論ともいうよね

なんだかねえ、振り返るとそうなっちゃうんですよね。。。
4年前、奇跡的な昇格を果たして、3年間、ありありと限界の見えてる環境で精一杯のことをやって、でも、終っちゃいましたね。J1にあがったら何とかなるだろう、と思ってたことは、あんまり何ともならなかった。観客動員とか、選手とか。甘かったのかな。甘かったんだろうな。おもてなしをしても固定客はつかなかったね。でも、あれは好きだったよ。フルモデルチェンジで名前を変えるといわれたときは頭に来たな。でもそうすりゃよかったのかな。そうしたらもっとお客さん入ったのかな。海保さんが語っていた株式会社への夢、あれは実現してほしかったな。でも難しかったのかな。
4年間、とても楽しいことがたくさんあったし、これ以上ないくらい幸せなスタジアムを経験させてももらった。そういうありがとうをたくさんいいたいのですが。もう少し気持ちの整理ができないかな。